免震

2008年10月17日

今日、10月17日の「誕生日の花」「フジバカマ」です。
                              (花言葉:あの日の事を思い出す


免震構造

また彦根城の話ですが、

朝早く行ったために空いていて、管理人の方がいろいろ説明してくれました。

基礎の石垣が、大阪城の巨大な石垣には比べ物にならないほど

見るからに貧弱に見えますが、説明によると免震構造のためだそうです。

外側は写真のように、細かい貧弱な石を押し込んで積み上げていますが、

中心部には柱状の太い自然の形のままの石が、横に入っているそうです。

また、天守閣内部の梁が写真のように、わざと曲がっているのも

免震のためだそうです。

専門家のseturaさんはどう思われますか。

免震効果があるものでしょうか。
免震

















免震




Posted koutake at 2008年10月17日 22:17
Comments(2)


この記事へのコメント
楽しそうなご旅行ですね。ところで人によって解釈が違いますから、何とも言えない部分がありますが、現代構造設計上では免震という使い方は、誤りです。免震とは、構造体と基礎の縁を切ってしまい、地震力の水平力を上部の構造体に伝えない構造をさします。古来の軸組工法は、継手・仕口部分の隙間で地震力を吸収してしまうのですね。エキスパンションジョイントとはまた違うのですが、それに近いですかね。どちらかと言えば制振構造でしょうね。
たとえば高層建築は、極端に言うと竹のようにしなります。しなることで地震力を吸収します。併せて、最上階に振れ止めをもうけています。ランドマークタワーは最上階に巨大な振り子をもうけていて、建物の揺れと、振り子の揺れの固有周期(揺れ方のタイミングがずれているので)が相反するため、揺れを打ち消してしまいます。
 また、梁を上側に沿って使用するのは、木造建築では常識でして、下に沿って使うと、ますます、下に沿ってしまいます。専門的にはクリープ防止のためです。クリープとは構造力学の専門用語で、常時荷重がかかる場合に、少しずつ変形が進行することを意味します。免震のためというのは、間違いですね。梁が振り子の役目をして、地震の固有周期を打ち消すのなら、完璧な制振ですが…、そんなことあり得ませんから。これも考え方は制振ならまだ近いかなと言う感じです。
 また、石垣の石を小さな物を使うのは、その方が隙間なく細密充填出来るからです。つまり大きな石同士を重ねると、どうしても隙間が出来てしまうので、その隙間を補うためなのですね。でも、これは免震とは、関係ありません。たぶん、説明された方が、耐振・免震・制振の概念がごちゃ混ぜになっているのでしょうね。よくあることですから。
 すいません、ご質問いただきましたので、つい長く書いてしまいました。でも、貴重な建築物を見ることが出来て、うらやましい限りです。
Posted by seturasetura at 2008年10月18日 20:11
setura様ありがとうございました。
「耐振」・「免震」・「制振」があるのですね。
聞いてよかったです。
Posted by kousetukousetu at 2008年10月18日 20:21
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